結婚を考えている女性の方で、奨学金があると結婚してもらえないのでは?と不安になっているという方は少なくありません。
実際に、奨学金の返済が完了していなかったために結婚できなかったというような意見をネット上で目にすることもあります。
今回は奨学金返済中の女性と結婚できるかどうかという男性の意見をご紹介します。
奨学金返済中の女性へ
奨学金を借りながら大学に通っているという人は非常に多いですが、奨学金を4年間借りた場合、その金額は決して少なくありません。
例えば無利息の奨学金を月に50,000円、4年間借りた場合、その金額は240万円にもなります。
もちろん、アルバイトすることができなかったり、両親からの金銭援助がなかったりするなどの理由から、もっと高額の奨学金を借りていた場合、返済金額は1000万円近くになることもあります。
これは新卒で働き始めた社会人が数年で返すことができる金額ではないため、返済にはある程度年月がかかってしまいます。
ですので、20代に結婚しようとすると、ほぼ間違いなく、奨学金返済中となってしまうのです。もちろん、かなり切り詰めて返済に当てるようにすれば、数年で返済することも可能ですが、例えば学生支援機構が定めている奨学金の返済額を毎月返済しているだけでは20代のうちに完済することは難しいでしょう。
出来るだけ早く結婚したいから、奨学金を返済できるように頑張らないとと考えている女性に向けて、奨学金返済中の女性と結婚できるかどうかという男性側の意見をご紹介いたします。
結婚できると答えた男性の意見
「奨学金を利用したということで、ある程度の学力があると考えられるため、返済に関して特に問題ないと思います。」(32歳 営業職)
「奨学金返済も含めて結婚なので、一緒に返済すれば良いと思います。」(34歳 人事)
「結婚後も共働きで働いてくれて、その稼ぎの中から返済するというのであれば気にしない。しかしながら、結婚後は仕事をやめて私の稼ぎから返済したいというのであれば結婚はできません。」(29歳 経営コンサルタント)
「奨学金を借りること自体珍しいことではないし、自分と同い年くらいであれば返済中なのは普通だと思います。もともと自分の稼ぎだけだと二人分を稼ぐのは難しいので、共働きで一緒に返済していけばいいと思います。」(24歳 接客業)
結婚をできると答えた男性の中でも、結婚後も働いて自分で返していくのであれば問題ないと答えた人と、一緒に返していけばいいと答えた人の2つに別れました。
また、結婚できると答えた男性の殆どは奨学金をその他の借金と違い、ちゃんと勉強していたというようなポジティブなイメージで捉えているようです。
結婚を躊躇する、できないと答えた男性の意見
「奨学金といえば柔らかく感じますが要するに借金です。入籍後に退職したら自分が肩代わりすることになると考えると厳しいです。自分の仕事も続けていくことができる保証がないため、そんな負担は担えません。」(34歳 自営業)
「自分自身も奨学金を返済していて大変だと感じています。いざ結婚となると結婚式の費用や出産の費用、マイホームの費用など、色々な出費がかさむと思うので、相手にも奨学金が残っていると躊躇してしまいます。」(26歳 営業職)
「結婚した時点ですでに借金を抱えているというのは自分にとってもプレッシャーに感じます。また、僕と同じ年くらいでまだ残債が残っていることに違和感があります。」(36歳 金融)
「結婚するとなると色々お金がかかると思います。家や車など、大きな買い物をする際はローンを組んで買うことになると思いますが、奨学金があると借金の金額が大きくなりそうで躊躇します。」(28歳 販売)
奨学金も借金の一部です。結婚するとそれも肩代わりしなくてはいけなくなるのではと考え、躊躇してしまう男性が多いようです。
奨学金を返済している女性は多いのか?
奨学金返済中の女性と結婚できると答えた男性、できないと答えた男性の意見は上記のとおりとなります。奨学金を返済している女性はどのくらいいるのでしょうか。
日本学生支援機構による、学生生活調査で、日本の大学生の奨学金を受給している割合は、昼間学部の大学学部生で51.3%、大学院修士課程で55.4%、大学院博士課程で62.7%となっております。ですので、大学学部性の半分以上が奨学金を利用しているということになります。
また、別の統計ですが、大学学部生のうち、返済が必要な貸与型の奨学金を受給しているという人は、文系女子が41.0%、理系女子が45.5%となっております。
この結果から、大学に通った女性のうち、実に半分近くが奨学金を利用していることになります。ですので、奨学金を返済している女性は珍しくなく、大卒の女性であれば半分の女性が少なくとも数年間は奨学金を返済しているということになります。
また、金額は1ヶ月平均66000円前後となっていますので、4年間借りた場合は300万円強となります。これを一般的な返済額で返済しようとすると、10年以上かかりますので、30代中盤あたりまでは奨学金を返済していることになります。
もちろん、昇給やボーナスなどで、奨学金の返済速度を上げることも可能となっていますので、20代のうちに完済してしまう人も珍しくはありません。
しかしながら、無理のない返済計画であれば、30代前半のうちにまだ奨学金が返し終わっていないというのは、そこまで珍しいことではないと言えるでしょう。
奨学金返済中の女性との結婚は賛成、反対どちらが多い?
奨学金返済中の女性と結婚できるかどうかについての賛成、反対の具体的な意見は前述のとおりですが、実際に答えた割合はどの程度だったのでしょうか。
その結果は、結婚できると答えた人が84%、結婚を躊躇すると答えた人が16%でした。
実に8割以上の男性が奨学金返済中の女性と結婚できると答えましたので、女性が悩むほど、奨学金返済中であるということは結婚の障壁とならないようです。
しかしながら、結婚できると答えた人の中でも、自分で返済を続けるのであればという前置きをつけた人が多くいたため、結婚のためには自力で返済する石を見せる必要がありそうです。
まとめ
今回は奨学金返済中の女性と結婚することができる?という質問を20代、30代の男性にしてみました。
その結果として、いろいろな意見が出ましたが、実に8割以上の男性が奨学金返済中であっても結婚できると答えました。
奨学金を返済していることが結婚の障壁となるのではないかと考えている女性は多くいますが、世の中の男性はそれほど気にしていないようです。ただ、結婚できると答えた人の中には、自力で返し続けるのであればという前置きをつけた人も多かったため、結婚後も働いて返済する意思を示す必要がありそうです。